キャシーの総括

高校の軽音楽部、大学のバンドサークル、自分の話

The beatles At The Beeb Vol.6

今日ディスクユニオンでレコードを2枚買った。

月に3~4枚のレコードをコツコツと買い集め「今度こそ欲しいレコードを全て揃えてしまった」という境地に至りかけるも気づけば再びディスクユニオンへ足を運び・・・を繰り返していたが、この春ごろからいよいよ購買ペースが落ちてきた。

もともとレコードで何らかをdigしようという気概はなく、CDレンタルやらSpotifyやらで聴いてきた作品を媒体変えて買いなおしているにすぎない。ひとえにそれは私が権威主義者であるからして・・・という話をするために1年ぶりのブログを書くわけではない。

2枚のうち1枚はBlack Sabbath『Master Of Reality』、まさに中3の思い出の買いなおしで、もう1枚がタイトルのビートルズ海賊盤、これまた高校時代にブックオフで入手したCDと同内容のBBCライブ音源である。

 

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史実をなぞっても仕方ないので適当に紹介すると、レコード音源をそのままオンエアすることが禁じられていた英国BBCラジオのためにライブレコーディングされた音源の寄せ集めがこのシリーズだ。今回買ったVol.6のほかにもI Saw Her~のギターソロ後の「When my heart went boom」のくだりを(ライブとしては珍しく)端折らず歌うVol.3、終ぞ有観客ライブでは演奏しなかったI Should Have Known BetterとI'm Happy Just To Dance With Youがリハ音源ながら収録されたVol.10もCDで所有しているが一番好きなのは今日買ったVol.6かもしれない。

 

理由① コンプがバキバキ

マスターテープが現存しないためソースは素人の録音テープ。録音状態もピンキリならば音源ごとに業者が施すマスタリングも多種多様。あまり詳しく書こうとするとボロが出そうだが、Vol.6には音が割れんばかりのコンプレッサーがかけられていて他シリーズよりもパワフルさを全体的に感じる。

BBC音源はこれら海賊盤だけではなく公式からも2枚組アルバムが2つ発売されている。海賊盤より良質なソースを探し出してきただけありクリアな音質で楽しむことができるが、この過剰音圧に慣れた身としては物足りなさが勝るのが正直なところ。

 

理由② リンゴのシンバルがうるさい

初期ビートルズとはつまりリンゴのハイハットのことだと思う。

今日はこれが言いたかっただけです。

『With The Beatles』の主役はPlease Mr. PostmanやHold Me Tightで超高音域を支配するリンゴのハイハットオープンサウンドである。Vol.6の収録音源の録音時期はこのアルバムの制作時期と重なる。原曲の静かなドラミングを捨てたMisery、ポールの絶好調ハイトーンと合わさったLucilleは①の波及効果もあってか異様なテンションを生み出している。

 

理由③ 初期レア曲

『Please Please Me』の収録曲はシングル曲・I Saw Her~・Twist And Shout以外は音源の現存するライブでほとんどプレイしてくれなかったがVol.3(これもレコード買い直し済み)と6があればほぼ網羅できる。

先のMiseryのほかにもポールの高音ハモがジョージの主旋律に勝っちゃってるChains(実はこっちが原曲の完コピ)、『With~』に先駆けてラジオオンエアされたDevil In Her Heart、one two three fourではなくein zwei drei vierから始まるI Saw Her~が私のお気に入り。

 

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